これも一つのご当地グルメ

今、ご当地グルメが大流行していますよね。
ご当地グルメのイベントも盛況のようで、すっかり馴染みとなっています。
昔からその土地だけで食べられていたものもあれば、町おこしのために新しく出来たものもあり、国内旅行の楽しみの一つにもなっていると思います。

そんな中、私にはこれぞ地域の味だというものがあります。

それは、皆さんが親しんで普段から食べているうどんです。
何故うどんのような何の変哲もない食べ物がと思われるかもしれません。

しかし、これほど地域によって味が違うものは無いのです。

うどんの味はほぼ、出し汁で決まってしまう単純なお料理です。
その出し汁の味が、地方によって全く違うのです。

私は産まれも育ちも関西で、家で食べるお昼ご飯はだいたいはうどんでした。
とろろ昆布を載せたり生卵を落としたりと、うどんライフを楽しんでいました。

しかし、転勤で関東に来た時かなりの衝撃を受けたのです。
まず、汁が黒い。そして、甘い。
正直違う食べ物かと思ったほどでした。まさに、味のカルチャーショックです。

うどんとは澄んだ塩味の出し汁が関西の定番です。
カツオの香りを存分に楽しめるシンプルな味なのです。
京都なんかに行けば、その味はさらに淡白なものになります。
なのに、何故こんなに出し汁が甘いのか私は理解に苦しみました。

そして、意を決して関東の友人にこの味でいいのかと聞いたところ
「これがここの味だから」
と、ごく当たり前の答えが返ってきたのです。

たしかにそうかもしれない。
友人は友人で、関西でうどんを食べた時物足りなさを感じたそうです。

最初は、分からない奴めと思っていましたが、この地域ではこの味でいいのです。
これが、本当のご当地の味、ご当地グルメなんだと私は解釈しています。

その土地の名物料理も良いですが、うどんのように共通の食べ物でご当地の味を堪能するのも面白いものです。
きっと、他にも親しみある料理が裏切ってくる事があるかと思いますが、その奇妙な感覚を味うのも良いですね。
そんなグルメツアーがあれば、参加してみたいほどです。

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